Preference MarkerPreference Marker

About

Preference Markerとは

「Preference Marker」は、WEBページ上で気になった文章を選択するだけで、「好き/嫌い」「共感/興味あり/不安/避けたい」のような自分だけのラベルと、0〜100の強度、コメントを添えて記録できるChrome拡張機能です。アカウント登録は不要で、思い立った瞬間にすぐ使い始められます。

好みは、思い出す前に、その場で記録する

「好みを教えてください」と後から尋ねるアンケートでは、本当の反応は正確には集まりません。何にどれくらい心が動いたかは、それを見たまさにその瞬間にしか存在しないからです。Preference Markerは、Web上で気になった文章に出会ったその場でラベルと強度を付けて記録するので、記憶に頼らない、鮮度の高い記録になります。

その情報には、名前がある——ゼロパーティデータ

データには、集め方によっていくつかの階層があります。サードパーティデータは、本人と直接の接点がない業者が集め、売買するデータです。近年はプライバシー保護の強化やCookie規制によって、この使い方は難しくなりつつあります。ファーストパーティデータは、企業が自社サイト上での閲覧・購入といった行動から「推測」するデータで、本人が明言したものではありません。そしてゼロパーティデータは、本人が自ら望んで、意図を持って渡すデータです。推測ではなく本人の一次情報だからこそ、精度が高く、同意のかたちも明確です。

行動追跡に頼った推測データが規制と共に使いにくくなっていく一方で、ゼロパーティデータは今の時代にこそ価値を増しています。Preference Markerは、アンケートのように本人にわざわざ思い出させて答えてもらうのではなく、Web上で気になった瞬間にラベルと強度を添えて記録するという、ずっと自然な形でゼロパーティデータを生み出し続ける仕組みです。ここまで説明してきた横断性も、強度や自由記述の情報量も、時間の積み重ねも、すべてはこの「良質なゼロパーティデータ」であることの具体的な中身に他なりません。

用途ごとに、Webを横断したひとつの地図になる

最大の特徴は、用途ごとにラベルセットを切り替えられることです。就活で企業情報に触れたときの気持ちの動き、旅行先を選ぶときの「行きたい/気になる/パス」、日常の好き嫌いの整理など、目的が変われば記録の意味も変わります。しかも記録は特定のサイトの中に閉じません。求人票でも、旅行サイトのレビューでも、ニュース記事でも、どこで生まれた興味であっても同じ形式で記録され、用途ごとに一つの場所へ積み重なっていきます。

「好き・嫌い」だけでなく、「どれくらい」「なぜ」まで残す

多くの好み収集はチェックボックスの二択・三択で終わります。Preference Markerでは0〜100の強度で気持ちの強さを表現でき、自由記入のメモでその理由や背景まで書き残せます。同じ「興味あり」でも、強度30の「なんとなく気になる」と強度90の「これは絶対に外せない」では意味が違いますし、添えたメモは他の誰の記録とも重ならない、その人自身の言葉です。

時間が、記録に新しい意味を与える

記録には日時が刻まれるので、「何を好きだと思っているか」だけでなく、その好みがどんな時間をかけて今の形になったかを見ることができます。たとえば大学生の就職活動なら、2〜3年という長いスパンで初めて見えてくる変化があります。

1年生

なんとなく気になった会社や仕事の記事を、ときどき記録する

2年生

就活を意識し始め、調べる情報がより具体的で深いものになる

3年生

積み重ねた記録を土台に、実際の活動で判断のスピードと精度が上がる

最初はばらばらだった興味が一つの方向に収束していく様子や、ある時期を境に関心が大きく変わった転換点も、記録として残しておけば後から辿ることができます。

過去の自分を、思い出させてくれる

時間が経った記録は、古くなった情報ではありません。本人がすでに忘れているかもしれない、かつて確かに大切だと感じていた価値観を、直近の関心と並べて思い出させてくれる存在です。直近の情報だけで判断すると目先の話に引っ張られがちですが、過去の記録があれば「あのときはこう考えていた」という視点を差し込め、より長期的で総合的な判断のきっかけになります。

フクロウの「Orby」がフィードバックする

集めた記録は、フクロウのキャラクター「Orby」に読み込ませることで、AI(xAI/Grok)によるフィードバックも受け取れます。ラベルの意味と強度を踏まえて解釈し、強く重視している点は重点的に、弱い傾向は控えめに扱い、就活のように期間の長い活動では時系列の変化にも触れてくれます。何を渡し、何を渡さないか(閲覧したページのURLは送らない、など)を明確にし、プライバシーポリシーも公開したうえで、データは90日で自動削除される設計にしています。

AI時代において、本当に価値を分けるもの

AIプロダクトの品質は、プロンプト設計とモデル選定の2つで決まると考えられがちです。しかし本当に価値のあるフィードバックを生むのに欠かせないのは、3つ目の要素——お客様自身についての、正確で詳細なコンテキストです。Preference Markerが時間をかけて蓄積するラベル・強度・自由記述・時系列の記録は、プロンプトやモデルだけでは代替できない、その人固有のコンテキスト——ゼロパーティデータそのものです。

この拡張機能は、情報を集めるだけで終わらせず、あとから振り返り、AIと一緒に自分の価値観を言語化するための道具です。Chromeウェブストアで公開済みで、記録が積み重なるほど、その価値は増していきます。将来的には、本人が許可した記録だけを提携先に届けるPreference Marker Connectの構想も見据えています。